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Author:ナカリ母
「無事にね!」は下の子どもの口癖です。その本人のホームページとリンクしています。一般的には子育てを終えている年齢ですが、まだまだ当事者である子ども達から学ぶことばかりの毎日です。

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学校へ行かなかった息子の今
久しぶりに実家に帰ってきた息子が、雨の中、下宿に戻っていきました
家から家まで歩きも含めて2時間弱の距離ですが、
人混みの中の移動は、やっぱり疲れるし、体調によっては電車酔いも相変わらず。
特に気圧の変化に敏感(閉め切った部屋のドアの開閉時に耳に来るくらい)なので、
低気圧が近づくと体調は降下します

基本的に乗り物に弱いのも、本人に言わせると、
「自分の脚で動く以上のスピードで体が動いていると想像するだけで、しんどい」
のだそうで、
実家と下宿の電車での往復に慣れた分、これでも随分改善されたんですが、
そこからさらに海を隔てた私の実家までの道のりは遠く、
結局下宿を始めてからの5年2か月あまりの間、私の両親には直接会わないままです。

その息子・・・母とは携帯電話で繋がっていますが、
亡くなった父とは、
彼が弾くピアノを病床で聴いた父が「おにいちゃん、えらい」と言い遺しただけで、
長く会わないままのお別れ・・・となってしまいました。
(シベリウスの「樅の木」のテープは告別式でも流させてもらいました)

周囲からは「祖父に会いたい、とは言わなかったの?」「(父も)孫に会いたいのでは?」
など、いろいろな声が聞こえていましたが、
彼が大学院で多忙な研究生活を送っていることを、父も了解してくれていたと思うし、
彼の側からも、自分が会いに行くことで祖父の病状が良くなる訳ではないと判断して、
祖父母のことは妹に託して自分は自分の体調管理をしながら研究に精を出すことが大事、
と考えているのでは・・・と思ったので、無理を強いる様な提案はしませんでした。
そのことは、今も後悔していません。

が、今回帰省中に、父の葬儀の前後の様子を伝えた際、
妹の頑張りをまず評価したあと、
彼自身も、心の中での祖父との思い出の整理と、祖母への気遣いができたからか、
「長いこと帰ってないな・・・会いに行かないとなあ」と、初めて言い出してくれました。
具体的にいつ、とかいう話ではないけれど、彼が自分からそう言ってくれたことを、
心の中で父に報告し、母にも電話で報告しました
(「会いたい」と言われるのはやっぱり嬉しいものですね)。


親としては、本人の体調や心の状態がどうかが一番気になるところですが、
文系、しかも、文献学なんていう「非・実用的」分野での研究生活は、なかなか厳しい様子で、
今回、ポロッと
「こうやって現実社会からかけ離れていくんかなあ」などと呟いたりもしていました。

私の側からは、とにかく、信じる道、やりたい研究、を続けることが一番、と伝え、
昔から彼が「それが無ければ生きている意味がない」と自分に言い続けてきた「人類社会の前進への貢献」
に、きっと繋がるから大丈夫、と声をかけるくらいしかできなくて、
成人して独り立ち(経済的自立)に向かう彼の背中を、「押す」というより、見守る感じでいます。


振り返ると、小5の秋から完全不登校になり、
中3の頃には「生きているのがしんどい」と、毎夜のように親子で話し詰めた彼が、
高校卒業程度認定試験合格から私立大学AO入試合格を経て、国立大学大学院へ、
という長い道のりを、「自分が正しいと信じること、やりたいと思うこと」を軸に貫き通し、
理解してくれる人との出会いに支えられて今に至れた、ということに感謝するばかりです。


これからも、とにかく、日々無事に過ごしていきますように・・・
と、娘との波乱の毎日を送りながら、離れた場所から祈る母です。

おじいちゃんも見守ってやってね!



追記) 帰宅して彼が弾いていたフランクのピアノ曲「コラール」を検索してみました。
    ユーチューブに、長い曲の中の、「コラール」部分だけをアップしたものがあったので、
    他の方の演奏ですが、貼り付けておきます(・・・彼はもっとゆっくりゆっくり弾きます)。
    「樅の木」とはまた違って、劇的な展開が印象的な、好きな曲です。
    祖父の召天を噛みしめる様な感じで弾いてくれていました・・・










子どもの日常 | 18:46:48 | コメント(10)
コメント
思いの深さと 行動とは必ずしも一致するとは限らないのです
息子さん 表に出さない分 思いがあったのでしょうね
芯のぶれない 素敵な息子さんだね^^
2015-06-09 火 00:19:42 | URL | K's [編集]
ママさんが、息子さんに対して、「とにかく信じる道、やりたい研究を続けることが一番。」と伝えた事が息子さんにとってはとても心強かったのではないでしょうか?

なんでもやってあげて、息子さんが自分で切り開いていく可能性の芽を摘んでしまうよりも、声をかけて、見守り、どうしても必要な時は『手』を差し出せる事の方が、息子さんにとって、とても素晴らしい経験が出来るかと思います(^-^)
2015-06-09 火 00:24:58 | URL | 真知子 [編集]
K'sさんへ
息子の気持ちに寄り添っていただいて感謝です。
一見「情が薄い」ように受け止められても、
当事者にしかわからない想いってありますよね。

ほめていただいてとても嬉しいです。

2015-06-09 火 00:57:35 | URL | ナカリママ [編集]
真知子さんへ
ありがとうございます。

後悔はない!と自分では思っていても、
周囲から「無理にでも連れて帰って会わせてあげるべきだったのでは?」
という無言のプレッシャーを感じて苦しいこともありましたが、
彼自身が自分から言い出さない限り、帰省を強いることは出来ませんでした。

「自分で決めたこと」を尊重しつつ、必要な報告と声掛けだけで見守っていく、
その姿勢をこれからも続けて行こうと思えました。
あたたかいお言葉に感謝します。

2015-06-09 火 01:02:45 | URL | ナカリママ [編集]
私も気圧で体調が変化します…
なんか具合悪いなーと思うと台風来たり、雨降ったり。
「自分の足以上のスピードで…」
↑ものすごくデリケートなんですね。

体調のことといい、ピアノといい何かと親近感を感じましたw
でも大学にまで行こうとする精神力は相当なものがありますね。

純粋に尊敬しました´д` ;
2015-06-09 火 10:46:38 | URL | そうまとう [編集]
大学院、特に2年目は学会も多く、ウチの息子も忙しくしていました。
ママさんの息子さんも多忙な研究生活を送ってらっしゃることは
よくわかります。
一人でやってること(研究)じゃないですからね。
息子さんが自分で選択したことをそっと応援してあげることで、息子さんも心強いんじゃないでしょうか。
お父様もわかってくださっていることと思います。

2015-06-09 火 17:45:28 | URL | 花梨 [編集]
ナカリママさん、こんにちは!

お兄ちゃんのお話では初コメさせて頂きますが、
とても芯がしっかりしていてブレない力強ささえ感じさせられます。
自分の不得意な所、弱い部分も知り...
それを認め受け入れながら自分の足でしっかり歩む所、
私も見習いたいと思います。

妹や家族の事もしっかり考えていてくれているんですね...

道は決して平坦ではないかも知れませんが、
どんなに時間がかかってでもしっかり歩き続けてくれそうな
そんな希望を感じさせてくれる...

"諦めるにはまだ早過ぎる..."
私自身、そんな気持ちにさせられました。

とにかく一番大切なのは健康でいる事。
月並みな言葉しか出ませんが...(汗
本当に良いお話をありがとうございました。
2015-06-09 火 17:50:27 | URL | ムゥ [編集]
そうまとうさんへ
気圧の変化に敏感なのって辛いですよね。
梅雨の時期はまた大変かと・・・お大事になさってください。

親近感を感じていただけて嬉しいし、こちらもまた更に親近感アップです!
いつも元気の出るコメントをありがとうございます^^

曲もまた、楽しみにしています。

2015-06-09 火 20:22:55 | URL | ナカリママ [編集]
花梨さんへ
花梨さんの息子さんも研究生活を送っておられたんですね。

人間関係がとても苦手な息子ですが、
年を重ねる中で、いろいろな出会いもあって、「ひとりで」と「一緒に」を
何とかうまく使い分けられるようになってきたかなあ・・・。
これからも、そっと応援し続けてやりたいです。

父もきっとわかってくれる、と言っていただいて嬉しかったです。
ありがとうございました^^

2015-06-09 火 20:28:52 | URL | ナカリママ [編集]
ムゥさんへ
息子のこと、褒めてくださってありがとうございます。

「希望」・・・そう私も思いたいです。
以前の記事にも書いたように、「がけっぷちを歩いてきた」感満載の彼なので、
よく谷底に落ちないで今まで踏ん張った、と、だからきっとこれからも大丈夫、と。

本当に、まずは健康だと思います。
ムゥさんもご多忙でしょうから、くれぐれもご自愛くださいね。

2015-06-09 火 20:32:51 | URL | ナカリママ [編集]
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