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Author:ナカリママ
「無事にね!」は下の子どもの口癖です。その本人のホームページとリンクしています。一般的には子育てを終えている年齢ですが、まだまだ当事者である子ども達から学ぶことばかりの毎日です。

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「ほがらかにくらす、という視点」 リアンさんの本から
こんばんは。
今日も来てくださってありがとうございます。

ナカリは、このところ、視線恐怖症が強まっていて、
久しぶりに温水プール&ランチに出かけましたが、
やっぱりドキドキが出てしんどかった様子です。

で、私は、家の片づけをしていて、ナカリが学校時代に書いた文章を見て、
胸がキュン、思い出すだけで苦しくなってしまいました。
「いじめ」とまでは言えなくても、「いじわる」あるいは「無理解」という刃に傷つきながら、
本人なりに一生懸命抵抗、反論していた様子が痛々しくて…
ナカリにも、もう、過去の人たちのことは忘れていいから!と話していますが、
「子どもの時代」に、ちょっとした「いじわる」な対応をしてしまったこと、
「加害者」側の子どもたちは、もう成人した今になって思い返すことなんかないだろうか、
と思うと、苦しくなってしまいました。

それで、手に取ったのが、リアンさんの本。
リアンさんの本 表紙2
副題の「ほがらかにくらすための私たちのやりかた」が、ずっと残っていたので。
リアンさんについては、裏表紙の紹介文を。
リアンの本 裏表紙
「アスペルガー的人生」を読んだ時に、
ああ、ここにナカリが居る!と思ったのが忘れられません。

この本の表紙をめくると、本文から、こんな文章が紹介されています。
リアンの本 表紙
アスペルガーの人の心のうちを、キルトのように表現してくれる。
断片をつなぎ合わせながら、理解を深めて、共存できるように。
「少しでも暖かい思いをしてもらう」ことを願いながら世に送り出されたこの本。
母として、当事者として、愛に満ちて、かつ、理性的に表現された文章。
たくさん線を引いたり、ドックイアーしたりしている本。

初版は2007年3月です。
11年前、ナカリは不登校真っ最中。
息子も高卒認定資格を得たばかりで、在宅の頃。
「ほがらか」という言葉に目からウロコだった本です。

裏表紙
リアンの本 裏表紙2

家族で、この問題に立ち向かう、という意味では、
息子も娘も発達障がいという特性を確認されている我が家では、大きな視点です。
同時代に、こういう本に出合えたことに感謝しつつ、読み返してみました。

はじめに、のページで線を引いてある言葉。

ちがってたって、どうどうと

そう、そうなの、この、「どうどうと」がどんなに難しいか。
学校時代、どんなに卑屈な思いにさせられてきたか。
これは、声を大にして言わせてもらうなら、教師の認識の問題によるところが大きい!
リアンさんの先生は「知っていた」
「この種の子どもたちに関する限り、真実の姿は、親にしか見えていないケースが多いことを」
「PDDの子どもたちは、人前ではふつうのふりができること、背景になじんでしまえる程度になら、
何とかほかの子どもたちの行動をまねられることを」

さらにそのリアンさんの先生は「理解していた」
「…表に見えない部分で苦しんでいる人々―この惑星には、
そんな人々が住んでいるらしいという証拠が、続々と見つかりつつあることを」


そして、その先生が「私の勘を信じてくれたおかげで、私たち夫婦は動き出すことができたのだ」と。

ああ、この言葉を、新任の介助員さんが私に「説教」した際に、切り返すことが出来ていたら!
思い出すだけで悔し涙があふれるような体験を、親の私ですら幾度となく経験したのだから、
本人はどんなにか悔しい思いを積み重ねてきたことか。

でも、リアンさんは冷静。
「私は娘のことを思い、娘の将来を思う」
「娘の生きやすい世界であってほしい。
この世界には、通常とちがっている人たちに出くわしたときに、今以上の努力を払ってほしい」

そうよ、そう!リアンさん、その通り。
そう願うことは、親のエゴじゃないよね。
だって、
「この惑星に、私たちほど厳格な道徳律を持っている人々がいるだろうか。」だもの!
今、日本で明らかにされつつある行政の体たらくを思うと、
何が賢くて何が賢くないのか、根底が揺らぐ気持ちにさせられます。

リアンさんは言います。
「われわれは屈しない。めげずに正しいことを貫く。
そうするしかないのだ。私たちは規則を守るようにできている。
人にも守らせるようにできている。
もしも世界じゅうの人々がみんな、規則を字義どおりに守ったら、
この世はどれほどスムーズに回っていくことか。」
「双方が力を合わせれば―力を合わせさえすれば、
ずいぶんといろいろなことができるのに、
できることなら私は、中間地点で落ちあいませんかとNTの人たちを誘ってみたい。
あなたがたがいろいろと教えてくださるのと引き換えに、
私たちの知っていることをお教えしますよと誘ってみたい」


ナカリが学校時代の「友達」に、必死の思いで訴えた文章には、
リアンさんのこの想いにつながるものがある気がして、
それを誰も受け止めてくれなかった哀しみに胸が締めつけられます。

リアンさん
「だれであれ、人と交流するにあたっては、自分なりのやりかたで交流する権利が認められてしかるべきだ」


今日、ナカリが尋ねてきました。
「好き、っていう感情が分からない」

そうねえ、何が好きか、相手(対象)にもよるよね~と話しながら、
一つ一つの感情に真摯に向き合っている娘に、ちょっと感動してしまいました。


この本には、付録で「初心者のためのアスピィ入門」
「アスピィ本人のための自己アファーメイション文例」
「アスピィを育てる親のための自己アファーメイション文例」などが載っています。

「おわりに」の文章から。

「互いといっしょにすごす時間を楽しみ、互いを喜ばせることをして、
うれしいことがあれば共に喜び、好きな座席を奪い合い、
どの番組を見るか、夕食は何にするか、
みんなで読む本はどれにするかをめぐってけんかをする、
うまくいくときもあれば、
ささいなことで言い争うこともあり、また仲直りをする。
家族とはみな、そうしたものだ」


リアンさん、ありがとう。
私はあなたの文章に救われています。
他の誰かにも、この想いが届くといいな。

最後まで読んでくださった方に、ありがとうございます。

猫バンバン



読んだ本・文章、見た映画・ドラマ、聴いた音楽 | 00:07:56 | トラックバック(0) | コメント(8)
コメント
初めて知った著者さんです。
苦しんでいる当事者たちに、一人でも多くの当事者のかたたちに伝えたい本ですね。
今でも苦々しく思い出すこと。
その思いをもっていることに得などないんだろうけど、無かったことにもできませんよね。
なんでしょうね・・・恨みたいわけじゃない。呪いたいわけじゃない。
けれど、許せることでもないんだと・・・。
このあたり、きれいごとに出来ないなという思いがあります。
きれいごとばかりのブログを書いてる私ですが(笑)、ここ、ごまかせないなというか、自分でもすっきりしていないので、書いたことないですね。
引きずっていられないし、今が大切だから、もういいけどね、と。
結局自分しだいなんですよねえ。
相手が覚えていようが忘れていようが、それは全然関係ないというか、影響がないし。

ああ、また書きたいことがわからなくなってきました。
発達障害、に当てはまる子って、たぶん年々増えていますね。長男の学校でも特別学級枠はいっぱいらしく、普通教室で担任がみれないという児童も、養護の先生が「これくらいのボーダーの子なら、普通学級でみてくれないと、こっちも大変なんです!」とケンカしたらしいです。
押し付けあってどうすんの?って話ですよねえ・・・。

この本というか、リアンさんの著書を探してみますね!
2018-05-12 土 06:58:30 | URL | 馬場亜紀 [編集]
おはようございます
「PDDの子どもたちは、人前ではふつうのふりができること、背景になじんでしまえる程度になら、何とかほかの子どもたちの行動をまねられることを」
という文章で、おもわず「そうそう!」と相槌を打ってしまいました。
そうしなければ、そこに存在することができないから。

「だれであれ、人と交流するにあたっては、自分なりのやりかたで交流する権利が認められてしかるべきだ」
そうそう。
それなのに、自分の常識外、想定外のやり方で来られると、人は拒否感を示したりするんですよね・・・
どう反応すればいいのかわからなくて。
いろんなパターンを受け入れる余裕や想像力がないのかもしれません。

朗らかに暮らすには、私たちが自分らしく存在できることが大切だと思います。
ナカリママさんのご家庭のように。
私が私でいることができる場所があるというのは、とてもとても心強いことです。
そこで心のエネルギーをチャージして、世の中に踏み出すことができる。
その世の中が、もっと柔軟な世界になりますようにと祈らずにはいられません。
そのためにも、これからも情報発信してくださいね(*^^*)
2018-05-12 土 07:12:43 | URL | かな [編集]
好きって感情って
ナカリちゃんの絵に例えたら
それは好きってことよね

心うきうき・ワクワクそう言う感情が
気持ちのすきだったり

景色を見るすきだったり
日常にあてはめたらたくさんあると思う

愛情の好きもそうだね
自分の事も好きでいてねっ

自分の事を愛していれば
よそさまを愛する事もできるから^^
2018-05-12 土 13:02:48 | URL | デコ [編集]
こんにちは
アスピーとかNTとかなんのことかと思ってamazonのレビュー欄を
みたら、そこに書いてありました。
訳者さん自身ももアスピーなんですね。
そのレビュー、読んでみたくさせる見事な文章でした。
ある作家さんが言ってました。
優れたレビューは一種の芸術であるって。
おっ、この本、200円で売ってる、買わなきゃ。
小学校の同窓会に行くと、「お前にいじめられた」って言い合うん
ですが、いじめた側は覚えていないんです。(笑)
2018-05-12 土 13:39:58 | URL | エリアンダー [編集]
馬場亜紀さんへ
こんにちは。
>結局自分しだいなんですよねえ。
>相手が覚えていようが忘れていようが、それは全然関係ないというか、影響がないし。
ほんと!そうなんですよね。
でも、引きずってしまう、負の感情。
やられたら倍返しだ、というドラマがあったけれど、
倍どころか、半分も返せず、ほんの少し返したつもりでも相手にとっちゃ何でもなく、
悔しさばかり飲み込んで、思い出を封印、でも時々その古傷が痛んで・・・
愚痴になっちゃいましたね、ごめんなさい。

おっしゃる通り、特別支援学級の在籍人数は、うなぎのぼりなんですよ。
ナカリの小学校時代の支援学級PTAの人数と今の人数と比べたら、
10年余りで倍以上になっています。
しかも支援学級に在籍、という方法だけでなく、
普通学級に在籍しながら「特別支援」を受ける、という方法も加わったので、
学校現場の大変さは想像以上でしょうね。
これはもう、一般的な教育方法そのものを工夫しないとやってられない~
そして、その工夫は、きっと支援の必要な子だけでなく、全ての子にプラスになる、
そう信じて取り組んでいただくっきゃない、という気がしています。
私も何が言いたいんだか分かんなくなってきちゃいました(汗)

リアンさんの本では、
個人的な経験から、多くの他の人にも役立つ方法を提案してくれているので、
発達障がい専門じゃなくても、学校教育関係の人に読んでもらえたら役立ちそう、
と思います。
亜紀さんが興味を持ってくださって嬉しいです、ありがとうございました!
2018-05-12 土 18:04:22 | URL | ナカリママ [編集]
かなさんへ
こんにちは。
かなさんが引用してくださった部分、
私も全くその通り!と拍手したくなったところです。
発達障がいのデコボコの程度が、ボーダーと言えるくらいのものだったら、
余計に周囲にはわかりにくく、でも本人は多くの困難を抱えていて、
とても複雑な心境のまま、長期間、集団の中で「自助努力」を強いられて、
こころが屈折してしまう・・・
ナカリの学校時代は、ほんとに辛いことの連続で、
あれを「なかったこと」にはできないな、と、いまだに引きずっています。
でも、
だからこそ、こういう視点→「ほがらかにくらす」って、とても大事だなあ。
なるべく笑顔で、やさしい気持ちでいられるように。
今朝、かなさんのところでも、あったかい気持ちをいただいてきました。
感謝です♡
情報発信したら、リアクションがあって、そのことでまた励まされて、という、
いい形の循環が、今のエネルギーの源になっています。
お礼を言うのはこちらこそです、いつもありがとうございます(^-^)
2018-05-12 土 18:13:31 | URL | ナカリママ [編集]
デコさんへ
こんにちは。
ほんとに、人の感情って不思議ですね。
ナカリは、いろんなことを、すぐに質問してくるので、
一緒にあれこれ考えながら、こころって不思議ね~~と言い合っています。

「好き」の気持ちにも、いろんな「感じ」があって、
ナカリ自身も自分の感情を不思議な思いで見つめてるみたいです。
私も自分の若い頃を思い出したりして(笑)

>自分の事も好きでいてねっ
はいっ、その通りですね!
自分のことを好きでいる、これ、一番大事なことだなあ。
ナカリともまたお話してみます。
コメントありがとうございました(^-^)

2018-05-12 土 18:20:50 | URL | ナカリママ [編集]
エリアンダーさんへ
こんにちは。
早速検索してくださったんですね。
私もアマゾンのレビューを見てみました。
確かに、とてもいい文章だと感心しました!
訳者のニキ・リンコさんは、翻訳だけでなく、ご自身でもたくさん本を書かれてます。
花風社の自閉っ子シリーズが、うちにも何冊もあって、
ずいぶん前ですが、
ご本人の講演会には、私の代わりに息子が行って最前列で聞いてきました(笑)
この本、エリアンダーさんもゲットしてくださる、って、嬉しいなあ~

そうですね、小学校時代のやりとりなんて、
「辛い思いをした」という側でなければ、ほとんど覚えてないでしょうね。
まあそんなもんだから、と、こちらの方が記憶を手放さないと。
ナカリはちょっとしたことでフラッシュバックしてしまうので、
「学校」がらみの話題は要注意、できるだけスル―スルーで、
今楽しいこと、嬉しいこと、に気持ちをフォーカスするように心がけますね。
エリアンダーさんのところで、楽しい嬉しい気持ちになれる情報を得られることに、
いつも感謝です~ありがとうございます(^-^)

2018-05-12 土 18:32:47 | URL | ナカリママ [編集]
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