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ナカリママ

Author:ナカリママ
「無事にね!」は下の子どもの口癖です。その本人のホームページとリンクしています。一般的には子育てを終えている年齢ですが、まだまだ当事者である子ども達から学ぶことばかりの毎日です。

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東田直樹さんが表現する世界
1月最後の日曜の夜になりました。
寒さやインフルエンザで大変なようですが、ご無事でしょうか。
今日も見に来てくださってありがとうございます。

今日のお昼に、とても嬉しい拍手コメントをいただきました
それは、記事を読むだけじゃなくて、コメントを読むのも好きです、という内容。
コメントのやり取りを読んで、あたたかい気持ちになっていただけるなんて、
本当に感謝しきりです。
重ねてありがとうございます。


さて、明日も寒そうですが、
ナカリは引き続きいろいろとお悩み中なので、
久しぶりにカウンセリングで、ゆっくり相談してこようね、と話しています。

ナカリと話し込むと、1時間2時間があっという間。
昨日も、相談に向けて、いろいろ紙に書きながら、一緒に考えました。
こちらから話しかけたり質問したりしたら、
ナカリは一生懸命感、考えて、答えてくれます。
話しているうちにだんだん興奮してしまうこともあるけれど、
なるべく穏やかに。
少しでも、ナカリの心の内を知りたい、と思って、「聴く」ように努めました。

そういう気持ちになったのは、
東田直樹さんの新刊「自閉症のうた」を読み返したからです。
自閉症のうた

実はこの本のことを、今年最初(1月2日)に書いています。
本の中のエッセイ部分を取り上げた記事「時間について」です。
(「東田直樹」でブログ内検索したら、
「アイアムサム」を上回る10本もの記事が出てきました!)

本のタイトルにもなっている「自閉症のうた」というのは、
エッセイではなく、東田さんの創作小説、です。
前の記事では触れませんでしたが、
今回、心に深くしみたのは、この、短編小説です。
(本には、もう一本「旅」という作品も載っていて、これもとても良かったです)


「自閉症のうた」の主人公は、
重度の自閉症で、話すことが出来ない14歳の「加奈子」という少女。
最初にざっと読んだ時にも、ああ、ナカリに似てる、と思ったのですが、
再度丁寧に、じっくり読んでみて、とても深く心動かされました。

加奈子さんのパニック、こだわり、聴覚過敏、味覚過敏が、
ナカリととてもよく似ていて、
その加奈子さんの心の内や、
加奈子さんの側から見た家族や周りの人の様子が、
同じ自閉症(かつ軽度知的障がい)の東田さんの手で綴られているので、
なんだかナカリの心の中を覗いたような気持ち・・・になり、
この間のこともあって、改めて考えさせられたのでした。


本の表紙に描かれたカラフルなイラストは、
加奈子さんが「チヨちゃん」と名付けた折り紙の蝶、だと思います。
現実の人間相手でなく、チヨちゃんと空想の世界で戯れる加奈子さん。
ぬいぐるみたちを心の友にしているナカリが重なります。

加奈子さんのこだわり、「マンホールのふたを踏む」・・・
これ、幼い頃のナカリと全く同じです。
考え事をしていて、いつも踏むふたを踏めなかったため大急ぎで引き返す加奈子さん。
同じように、保育所の帰り道にふたを踏み損ねて大騒ぎしたナカリを思い出しました。

>いつもと違うことがあると、加奈子の脳は怒り出す。
 加奈子が仕方ないと思っても、脳は許してくれない。
 脳の命令に加奈子は苦しむ。


そうだね、ナカリもいっぱい苦しんできたんだなあ。
いろいろ、分かってあげられなかったことがあったよ、ごめんねえ。


病院で知り合った重度重複障がいをもつ高雄君のことを考える中で、
加奈子さんの心の中は、かき乱されます・・・

>話もできず、人の世話がなくては生きられない二人。
 疲れ果て生きることが嫌になっても、誰にもわかってもらうことなどない。
 砂に埋もれた足を引きずるような苦しい日々。
 私や高雄君が生きる意味は何なのだろう。



パニックの場面の表現は、重なりすぎて、胸一杯になりました。

>自分が二つに切り裂かれそうだ。
 誰にも私の気もちなんてわからない。
 苦しい、苦しい。

>ああ・・・私なんか、私なんか、いなくなった方がいい。
 もうだめだ。でも、何がだめなのかと聞かれても、答えられない。

>お母さんが泣くなんて、いつものこと。
 こんな、こんな毎日は、私だって終わりにしたいよ。
 お母さんの泣き声を打ち消すように、加奈子は大声で騒ぎ続ける。



窓ガラスを割って暴れた後、
お父さん、お母さんに対して、心の中で、ごめんねをくり返す加奈子さん。
ナカリと自分の格闘の日々を思い出すようでした。

一つひとつ、乗り越えて行った加奈子さん親子のように、
私たちも、少しずつだけど、前進してきたよね。

ナカリも、心の中で、
いろんな気持ちが溢れていて、葛藤して、苦しんでいるんだな。
ずっと、味方でいよう、味方だと思ってもらえる存在でいよう。


高雄君と心が通じ合ったように感じた加奈子さんが、
最後には自分の心を解放していく様子に、ホッとしました。

>私たちは自由だ。いつでも鳥のように羽ばたける。

>今、ここで私たちは息をしている。この世界にいる。
 私たちが生きていることに意味などいらない。


そうだね、今生きていることが大事だよね。
どんな命も。一緒に生きてるんだなあ。
苦しいこと、吐き出していこう。
少しでも、ナカリ自身の言葉で自分の気持ちを表現できたらいいね。
明日、カウンセラーさんに、ゆっくり聴いてもらおう。



東田さんの描く世界の雰囲気に、
息子が好きなイングランドのオルガニスト、オーランド・ギボンズの曲が重なったので、
代表曲?の「白銀の白鳥(シルバー・スワン)」を貼っておきます。
500年くらい前の曲ですが、胸に沁みます。

少し、重い内容になってしまってすみません。
ギボンズの音楽に癒されますように。


猫バンバン



読んだ本・文章、見た映画・ドラマ、聴いた音楽 | 21:04:35 | トラックバック(0) | コメント(10)
コメント
こんばんは
「自閉症のうた」の加奈子の中にナカリさんを見たようで
感動されたとか。
「自閉症の僕が跳びはねる理由」を書きアメリカで講演
している姿をNHKの番組で観たことがあります。
この「自閉症の僕が跳びはねる理由」は英訳されたのですが、
訳者さん自身の子供さんが自閉症で、英訳した動機は
東田さんの言葉を借りてまるで息子が自分に語り
掛けているように感じたからだそうです。
ナカリママさんと同じ体験をしたんですね。
会話が困難な重度の自閉症者である東田さんの内面の
豊かさとそれを的確に表現する筆力は驚きです。
2018-01-28 日 23:23:52 | URL | エリアンダー [編集]
ナカリママさんへ
こんばんは!

ナカリママさんの言葉の中にある
「今‥生きていることが大事』

そうですね!
この言葉、私たちも
ずっと大切にしてきました。

生きにくいかもしれませんが
生きることが大事なのであり
生きなきゃ
生きたかった人に申し訳ない

夫とふたりで
生きなきゃ‥生きたかった姉に
申し訳ないと
生きにくい時によく話していました。

ちょっと早口言葉みたいに
なっちゃいましたね(^^;;


2018-01-28 日 23:48:52 | URL | iomama [編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2018-01-29 月 08:19:34 | | [編集]
エリアンダーさんへ
こんにちは。

NHKの番組、私も見ました。
東田さんの実際の姿を見て、
書かれておられる文章がどれだけの手間ひまをかけて生み出されたか、
幼い頃から根気強く寄り添って、この形を可能にしたお母さまの力に、
頭が下がる思いでした。
英訳されたミッチェルさんの息子さんがトランポリンで飛び跳ねている姿も
それを見つめる父親であるミッチェルさんの眼差しも忘れられません。

東田さんの文章は、前に呼んだ森口さんや、ほかの当事者の方の文章とまた違って、
どんどん文学的?になっている気がします。
ご自身も自分のことを「作家」として認識しておられるように、
「文章を書くこと」が「仕事」、という自覚と誇りも感じられました。

自閉症の子どもの親として、東田さんからはたくさんのヒントをもらっています。
多分、世界中の自閉症児の親も、そうなんでしょうね。
この作品は、一般の方も読んで心動かしてくださっています。
エリアンダーさんもリンクしておられる吉報配達ブログの記事を、
ここにもう一度貼らせていただきますね。
http://ryosai494.blog.fc2.com/blog-entry-543.html
ほんとに、驚きの表現力、です。

コメントありがとうございました(^-^)
2018-01-29 月 10:12:26 | URL | ナカリママ [編集]
iomamaさんへ
こんにちは。

今生きていることを大事にしなくちゃ。
そういう思いに立ち返れたら、問題の半分以上は解決する気がします。
トンネルに迷い込んだら、生きていることへの感謝すら見えなくなってしまう、
辛さの波に飲み込まれて、苦しい苦しい、と、思いが爆発してしまうので・・・

この世は生きにくい、
そう、ある意味達観して、
それでも生きる、
という踏ん切りをつけられるまで、
やっぱり、格闘、ですね・・・
iomamaさんのところでも、
どれだけたくさんの格闘を経てこられたかと、お察しします。

早口言葉みたいなところ、
すごく分かったので、思わず口に出して言ってみました。

ナカリにも心臓病のお友達がいるのですが、
そのお母さんから、「子どものお葬式ほど辛いものは無い」と、
たくさんの同級生や知り合いの子どもさんを送られた経験談を聞いた時、
同じような気持ちになったのを思い出しました。

生きにくいけれど、
生きることが大事で、
生きなきゃ、
生きたかった人に申し訳ない。

これ、覚えて言えるようにしたいです。
コメント、ありがとうございました(^-^)
2018-01-29 月 10:22:11 | URL | ナカリママ [編集]
鍵コメントさんへ
思わず先にこちらから伺ってしまいましたが、
コメントをいただけたことへの感謝をこちらでも・・・

関心のない人に押し付けるわけにはいかないけれど、
いいよ、もしよかったら、と紹介することはできるので、
広い視野での発信、は大切だと思います。
(新聞なんかも、そうですよね)

文字の力、文章の力、表現の豊かさ。
そういうものは、
障がい関係なく、磨いていきたいなと改めて思わされました。
コメント嬉しかったです、ありがとうございました。
2018-01-29 月 10:27:37 | URL | ナカリママ [編集]
そうだね
みなさんのコメントは記事の内容と
その方の気持ちも一緒になり
様々な捉え方がありますもん

デコもよく見せて頂きますが
なるほどって思う事しばしです^^

生き抜いていくというのは
簡単ではありません

その前に何で生まれたんだろう?
生まれてきたよかったんだろうか?

事あるごとにデコはそう思ったものです

何か悪い事したんか?
何で自分だけ??

そんなひねくれた感情になった事も多々ありましたし
自分自身の人生をも呪った時期もあった

でもさっ
そんな事考えたッて1日

泣いても1日
笑っても1日

。。。その内にどっちが得なんだろう??

何て気持ちに変化してくるんですよねっ

今を懸命に生きないで
この先ってあるのか?

将来を見据える前に
今だよ今っ

笑顔でいられる時間を増やす
・・そのうちおのずと道は開けるんじゃないか^^

なんて思うデコなのですっ
2018-01-29 月 13:43:13 | URL | デコ [編集]
デコさんへ
わあ~、いっぱい一緒に考えてくださって、とても嬉しいです。
(私の方はなかなかコメントできてなくて、ごめんなさい。)

ナカリも、しょっちゅう、
何で自分だけ?
他の人が羨ましくなる、苦しくなる、
なんで生まれたん?
障がいのない人になりたかったのに、
・・・などと呟いて、悩み尽きずの様子です。

それでも、一日一日過ぎていく。

昨日は紙に書きながら、
「答えのないことはある」
「考えても仕方ないことはある」
「そういうことは考えないようにするっ」
「世の中と折り合いをつける」
と、話しました。

>おのずと道は開ける
そう思うデコさん、すごい!
目標になるなあ~
うん、力づけられます!

今日も一日過ぎました。
泣いたり、悩んだり、ちょっと笑ったり、のナカリの一日でした。
明日は、今日より笑っている時間が増えますように。

笑かすネタを考えます(笑)
一日一日、がんばりますー!
デコさんパワーもらって、勇気りんりん。
コメントありがとうございました(^-^)
2018-01-29 月 21:52:03 | URL | ナカリママ [編集]
東田直樹君のことはNHK「自閉症の君が教えてくれたこと」で初めて知りました。
番組を観ながら、涙が止まりませんでした。
号泣ポイントはいくつかあったのですが、その一つは・・・
辛く苦しいだけだった昔の自分に何か伝えるとしたら?ときかれ、
「いつかブランコは止まる」と答えた彼。
(正確な言葉は覚えていませんが)
そのときの苦しみは、永遠には続かない。
いつか終わりが来る。

「自閉症のうた」は小説なのですか。
今の私には苦しくて読めそうにありませんが、いつか手に取ってみたいです。
今、この瞬間を生ている。
それがとても大切で、尊いことなのでしょうね。
辛いときや自責の念にとらわれたとき、このことを思い出そうと思います。
2018-01-30 火 06:44:03 | URL | かな [編集]
かなさんへ
こんにちは。

> 番組を観ながら、涙が止まりませんでした。
あの番組は、静かな衝撃、でした。
かなさんも見ておられたんですね…
森口さんもそうでしたが、苦しみの中をくぐり抜けてこられた当事者の方の言葉には、胸動かさせる言葉がたくさんあります。
(私にとっては、かなさんもそのお一人です)
大事に受け止めたいです。

> 「自閉症のうた」は小説なのですか。
はい、本のタイトルにもなっていますが、
短編小説2本と往復書簡とエッセイで一冊にまとまっています。

> 今、この瞬間を生ている。
> それがとても大切で、尊いことなのでしょうね。
今日、ナカリと散歩しながら、そんな話になりました(^-^)
私たちも、手探り状態ですが、かなさんとともに、
今をしっかり生きていきたいです。
コメントありがとうございました!

2018-01-30 火 13:32:23 | URL | ナカリママ [編集]
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