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ナカリママ

Author:ナカリママ
「無事にね!」は下の子どもの口癖です。その本人のホームページとリンクしています。一般的には子育てを終えている年齢ですが、まだまだ当事者である子ども達から学ぶことばかりの毎日です。

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人には誰しもそれぞれの人生の物語がある
ご訪問ありがとうございます。

ブログを始めて2年と5カ月ほどですが、
たくさんの方に訪問していただけるようになり、
当初考えていた、「似た立場の人との交流」という想定と違って、
私という一人の人間の趣味から繋がるブログが多い、ことに、改めて不思議な「縁」を感じます。

ブログのもう一つの目的だった、自分の遺言にしたい、ということがメインになってきた感じです。

少し前の記事で「誰も他の人の人生は生きられない」という内容を書きましたが、
今また、しみじみと、そのことを実感しています。

昔、NHKの海外ドキュメンタリーで、ある学校の様子が映されていて、
とても厳しい家庭環境に置かれている子どもに対して、先生が
「君の背負っている荷を肩代わりしてあげることは出来ない」と、きっぱり言った上で、
「君がそれに向き合い、乗り越えるための手伝いをしよう」というような内容の話をしている
のを、
厳しくて優しい姿勢だなあと感心したのを覚えています。

似た感じの、学校を描いた映画「パリ20区、僕たちのクラス」の予告編



生徒が一クラス24人、というのもすごいけれど、
先生と生徒の対等な関係にもビックリ。
学校の方針を決める会議に生徒の代表が参加している!
生徒一人一人に、家族がいて、家庭があって、物語がある。
本当に、一人一人、違う。
そういう、違う人生を生きてきた子どもたちが、一つの教室の中で共に学ぶ。
ぶつかるし、もめるし、意見が食い違う。

すごいなあ。

子どもですら、これだけ、いろいろな人生を背負っているのだから、
年齢を重ねた人たち、みんな、それぞれ、その人なりの人生の物語を持っている、
ということだよね。

ひとの物語に、耳を傾けることで、考えるのは、自分の物語。
重なることもあるだろうし、全く異なることから学ぶものもある。


実は、数年前に、ある大学の授業に「ゲストスピーカー」として呼んでいただき、
「障がいのある子どもの親の立場から」話をさせていただいたことがあります。
学生さんは200人くらい。
1、2回生さんが多かったけれど、上級生もいました。
教育関係の仕事を目指す人も多かったけれど、「教師にはなりたくない」という人もいました。
そんな若い人たちに、自分が何を伝えられるか、考えて考えて…
自分の経験を聴いてもらう気持ち半分、彼ら彼女らの物語を聴きたい気持ち半分、で、臨みました。

1時間半ほどいただいて話し終えて、感想を書いてもらったものを、
担当の先生がまとめて、あとからメールで送ってくださいました。
それを読んで、
ああ、やっぱり、みんな一人一人に、人生の物語があるんだなあと、
胸がいっぱいになったのが忘れられません。


話のテーマは「同じだけど違う」です。 いただいた感想を、少しだけ、紹介します。

・ 私は今アルバイトで塾講をしていますが、知的障がいがあるっぽい子を教えています。
  その子は(中略)なんでできへんの、さっき教えたばっかやん、とイライラすることも多いです。
  でも、その子はその子なりに苦労しているのだろうし、分からないのなら、もっと分かりやすい授業をしよう、
  とプラスに考えて行こうと思います。

・ 中学の時のいじめのせいで自分に自信が持てず、いつもごめんなさいと言っていた時期が私にもありました。
  そんなとき「できなくてもいいよ。そのままでいいよ。がんばってること知ってるよ。」と言ってもらえるのは
  とても嬉しいので、人にも言ってあげたいと思います。

・ 話を聞いていると泣きそうになる時があった。
  私の家にも障害を持つ妹がいて、それでも私のお母さんは割と平然としている。
  私のお母さんも精神的ダメージを受けているに違いないと考えたからだ。

・ 私の弟も「障害」を持っています。
  それで前に母が「はじめは私の子育てが悪いと思った」とか「父方の祖母にもきつくあたられた」
  とか言っていたのを思い出して、やはりそういう思いを抱く人は多い、というか、
  そこは母親の立場として共感できるところなのかなあと思った。

・ 私は、障害をもった同級生の弟のことを思い出しました。(中略)
  私は1年間、その子の母親の姿を見て、本当に尊敬していました。今でもそうです。

・ 私は、障害のある子どもの放課後デイサービスのアルバイトをしていて、
  その子が今どんな気持ちなのかを考えることがあるのですが、
  保護者の方の生の声が聞けて良かったです。

・ 自分は今まで、障害者の方がどんな風に考えたり、思ったりしているのかを
  全然考えたこともなかったということ、障害者の方々にもそれぞれ個性があることを
  深く考えていなかったことに気づきました。
  私と同じように、自分を見つめ、自分を知ろうとし、他者と関わり、他者を理解しようとしている…
  同じだ、と改めて感じることが出来ました。

・ 私は、生まれたときからアトピー性皮膚炎を患っていて、ひどい時は顔・体中血まみれで、
  鏡を見ること、他人と会うことが本当に嫌でした。
  母は必死に治そうと努力してくれていたのに、私は私だけ何でこんなんやの?!と考えていたし、
  母は母で、かきむしってしまう私を見て怒鳴ってしまうこともありました。
  言い合いになるという話を聞いて、一緒だと思いました。

・ 私は小さい頃から人の視線に敏感で、誰かの視線を感じる度に
  「この人は僕のことをどう思っているんだろう」と疑念が湧いてしまい、
  不安からくるネガティブな思考へと移り変わっていきました。
  (中略)小さなことを精一杯やり切ることが私にできる最大限のことです。
  それは暖かく見守ること、話す機会があったら理解しようとすることです。

・ 私の叔父は重度の知的障害者である。
  叔父は母の弟で、祖父母が叔父のことで昔から苦労していた話は聞いた。
  当時は今ほど障害者制度が充実しておらず、小学校に入学する時は違う校区の学校に通うことになったらしい。
  (中略)親同士3人で障害者施設を建てたらしい。祖父母のような人は心から尊敬している。

・ 人にはそれぞれ人生がある、というのは本当にそうだと思います。
  人を見かけで判断してしまう時もありますが、その人も私と同じようにいろいろ考え、
  経験を積みながら生きているのだと思いました。
  私は、軽度の多動性障害のある姉がいます。(中略)幼い頃はすごく荒れていて、
  母や姉もいろいろたくさん辛いことがあったと思います。

・ 私には知的障害の兄がいます。話を聞いていて、私の母の話を思い出しました。
  (中略)「何度も何度も、この子を殺したら楽になるんだろうなと思った」と母は私に話してくれたことがありました。
  「じゃあなぜ兄を育て上げることができたのか」と質問すると
  (中略)「神さまが私にならこの子を育てられるって思ってくれたからやと思うねん。やから、私は
  この子が生まれてきてくれて幸せやと思えてん」と笑顔で話していました。
  私の母の姿と重なって、母との思い出、兄との思い出、家族の思い出が沢山よみがえってきました。

・ 私の従妹も障害者なのですが、その子の母親(私の母の妹)の姿が思い浮かびました。
  おばさんはいつも笑顔の人で弱音を吐いたりする人ではないと思っていました。
  しかしお話を聞いていると、あの笑顔の裏には辛さや大変さがきっと隠されているんだろうなと思いました。
  大変だということを口に出せない時、私はどういうことをすれば少しでも楽になってくれるんだろうと
  今まで生きてきて初めて思いました。
  普段はそれが当たり前だったので意識していなかったことに気づきました。
  「同じだけど違う」という言葉の意味がよくわかりました。



少し、と言ったのに、たくさんになりました。
(いつの間にか日付まで変わってる!)
まだまだほかにもたくさんの物語を書いてくれました。
せっかくなので、また、続きを書きたいと思います。

語られない言葉、見えない人生、を、隣の人も背負っているかもしれない、と
皆がお互いを思いやれるような社会になれば、もう少し生きづらさが減るのではないかなと思いつつ・・・



  

思い出 | 00:24:54 | トラックバック(0) | コメント(6)
コメント
>実は、数年前に、ある大学の授業に「ゲストスピーカー」として呼んでいただき、「障がいのある子どもの親の立場から」話をさせていただいたことがあります。

大変、有意義な経験をなさいましたね。

聴講した大学生の感想がどれも素晴らしいです!

みんな身近に障害のある人がいるんですね。だから他人事ではないんだ。

心に残る記事をありがとうございました。
2017-05-10 水 05:17:12 | URL | 鶏ささみ [編集]
鶏ささみさんへ
> 大変、有意義な経験をなさいましたね。
はい、とても良かったです。忘れられない経験になりました。

> 聴講した大学生の感想がどれも素晴らしいです!
若い人が真剣に耳を傾けてくれたので、こちらも身が引き締まりました。

> みんな身近に障害のある人がいるんですね。だから他人事ではないんだ。
内閣府のホームページを見たら、身近(家族、親族、近所、職場)に、障がいをもつ人がいる割合が、予想以上に高くて驚いたことがあります。
自分自身も、母が一級の身体障がい者だったし、遠方の従弟に自閉症の子がいたし、近くの叔父が軽度知的障がいで、昔の特殊学級に通っていたと聞いたことがあり、叔母も精神を患って大量のお薬を飲んでいたのを知っています。
ただ、普段はそれを特に意識していませんでしたし、人に話したこともありませんでした。
なかなか話題に上がらないだけで、社会には、たくさんの障がいをもつ人がいるんだ、と考えさせられました。

> 心に残る記事をありがとうございました。
こちらこそ、コメントをありがとうございました(^-^)



2017-05-10 水 08:56:35 | URL | ナカリ母 [編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2017-05-10 水 12:19:35 | | [編集]
鍵コメントさんへ
ご自身のことをお話してくださって、本当にありがとうございます。
「やりとり」を通じて共感したり考えを深められることに感謝です。

また、後ほど伺ってコメントさせていただきますね。

2017-05-10 水 14:00:24 | URL | ナカリママ [編集]
ナカリママさんへ
こんばんは。

体のスイッチをOFFにする前に
お邪魔しましたf^_^;

同じ親に育てられた姉妹でも
全く別の人生を歩みます。
それがたとえ双子でも‥

結婚し子どもを授かると
そこから子どもの人生が始まります。
こうして繋がっては行きますが
これまた親とは別の人生です。

子どもは親を選べないと聞いたことが
ありますが、私はそうは思えなくてね。

うちの息子はきっと私を選んで
生まれてきてくれたのだと思っています。

ナカリちゃんはナカリママを
選んで生まれてきたのだと思います。

ナカリママに私の人生を見て欲しくて
知って欲しくて私にとって
ナカリママじゃなければならなかった
その理由はきっとあるのだと思います。

私が夫を支えることになったのも
大切な意味が有るように思うのです。

ただ、のほほんと生きていては
人の心がわからないのかも知れません。

与えられた私の人生‥
自分で歩まなくてどうする?
そんなことを自分に言い聞かせながら
今日まで来た気がします。

長々とごめんなさい。

こんな時間ですが
これから教えて頂いた体のスイッチOFF!

おやすみなさい💤

2017-05-11 木 00:24:44 | URL | iomama [編集]
iomamaさんへ
こんにちは!

>うちの息子はきっと私を選んで
生まれてきてくれたのだと思っています。

すてきです、好きです、こんな風に考えることができるなんて!
ナカリと私のことも、こんな風に書いていただけるとは、嬉しい発見です。
私もとても元気づけられました。

>与えられた私の人生‥
自分で歩まなくてどうする?

ほんとに全くその通りですね。
大切な言葉をたくさん、ありがとうございました。

誰かを支え続けてきた人の、忍耐、強さ、優しさ、柔らかさ、
そんなものをいっぱい感じました。
教えられることだらけです。

スイッチオフ・・・効いたかしら?
どうか、ゆっくり眠れますように。
ご自愛くださいね。

2017-05-11 木 16:02:46 | URL | ナカリママ [編集]
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