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ナカリママ

Author:ナカリママ
「無事にね!」は下の子どもの口癖です。その本人のホームページとリンクしています。一般的には子育てを終えている年齢ですが、まだまだ当事者である子ども達から学ぶことばかりの毎日です。

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「一緒に考える」カウンセリング
ご訪問ありがとうございます。

今日は、ナカリのカウンセリングの日でした。
母から最後の電話がかかってきてから3回目、の往路。
今朝もナカリは「おばあちゃんの夢を見た」と言ってくれました。
母が逝ってから、ナカリと一度も激しい言い合いになってないよ。
お母さん、ありがとうね。


前回、先生と二人だけで、いろんな話ができて良かったので、
今日は本人から先生に質問したいことを先にまとめて書きだして持って行きました。
そして、私は早々に退散して、二人だけの時間をいっぱいとってから、お迎え。

ところが今日は「前みたいにスッキリしなかった、上手くしゃべれなかった」
と、帰り道、今一つの表情のナカリでした。


んん~、それはさ、きっと、前の時、
たまっていた気持ちをいっぱい吐き出せて、すごくスッキリしたから、便秘が解消した感じだったのかもよ、
で、今日は、その時より今一つ力が入らなくて、出た~!感が少ないのかも(笑)
と、話し、
帰宅してから散歩に出て、歩きながらカウンセリングの続き?について、親子で話しました。

カウンセラーさんも、「これからも一緒に考えて行こうね」と声をかけてくださっていたので、
書きだしていった質問の未解決部分は、今後の宿題、ということで、一応、笑顔に。


ナカリの質問は・・・
「心の中に、他人の顔や嫌なイメージが思い浮かぶ、それは何でしょうか?」
「勝手に自分を傷つける方向に想像してしまう、想像が思う通り行かない時がある、それはどうしてかなあ?
思いたいように思ってくれない、それはなぜ?」
「いつも舌打ちが聞こえる、いつも悪く言われたり責められたりしているように思う」
「ドラマや映画は役者さんが自慢してるみたいに見えて好きじゃない、
ゲームのキャラやイラストも、人間みたいに感じる、自慢してるように思う(自分がしょぼく思える)」
「自分では心で思ってもいないことをしゃべっている人がいる、それは何者?」

これに対して、
先生は「イメージ(の正体)は、(良いものも悪いものも)『記憶』」という「答え」から説明してくださり、
「心の中に嫌な人は住んでいない」と明示、「記憶力がいい」という能力の表れとして「思い浮かぶ」と説明、
その後、
「頭が嫌な想像の方向に走り出した時にどう止めるか」の方法を聞き出してくださったとのこと。
ナカリのそれは・・・ 音楽を聴く、自分自身をイラストの姿にして想像する、のふたつ。
その確認から、「自分を傷つける想像は止めることが出来る!」と、強調。
また、
自分を傷つける想像の方向に行ってしまう時、というのは、
不安な時、頑張ってストレスが多い時、しんどい時、
一方、
しんどくない時、楽しい時、には、自分を傷つけない想像が上手くできる、
と、絵や字を書きながら説明していただいたようです。
人は誰でも自分を傷つける想像をしてしまう時があること、そして
「思ってもいないことを言う」時は、ナカリがきっと、すごく!!、ガマンしていた時、だろう・・・と。

そのあたりで時間切れ、でした。

想像のキャラや、モノに対して、過度に人格を与えてしまう、自分に対抗するものと感じてしまう、
そんな風に、自分で自分の感情を持て余して、うまく操作できない気がする、不安感に襲われる、
そのモヤモヤ感が、上手く表現できないもどかしさと重なって、ストレスになっている様子です。

来週は、アートの先生のアトリエを初めて訪問する、のと、
相談支援機関の当事者グループの活動(散歩)に初参加する、という「初」チャレンジがふたつもあるので、
無意識のうちに今から緊張しているのかもしれないです。

「自分の心の内を言葉にして伝える」という難しい課題に、
少しずつ、自分だけの力で取り組んでいるナカリに拍手。
一度に解決する問題じゃないのだから、焦らなくていいから、少しずつ練習していこうね。
先生と一緒に考えて行く、そんなカウンセリングを、これからも積み重ねていこう。

とにかくも、
あまり、がんばらせ過ぎないで、出来るだけ気を楽にさせて、平穏を心がけたいです。


心を穏やかに保つためのバッハ 「無伴奏チェロ組曲」
ピアノもいいけれど、チェロの響きも、心に優しく届きます。






子どもの日常 | 21:07:48 | トラックバック(0) | コメント(6)
コメント
可哀想に……
発達障害のお子さんは、
確かにストレスを溜めやすく、
空気を読みにくいのですが、
この子達を最も苦しめるのは、
生来の性格傾向よりむしろ、
周囲の方に認められず、
理解してもらえず、
叱られ苛められ非難される事による、
二次障害です。

叱られてばかりのために、
自分などダメだと思う。
知らず知らずの間に、
他者への憎悪と恨みが溜まる。
対人恐怖や人間嫌いになる、
増々自信を失い不安定になる。
これらが将来の社会生活の足かせになります。

「心の中に他者の嫌なイメージや顔が浮かぶ」

それは、これまでずっと、
他者に嫌な扱いをされ続け、
嫌な顔をされ続けてきたから。

「自傷的なイメージ。想像がうまくいかない」

それは、自分なんてダメだという思いと、
何を思ってもうまく行かなかった経験の蓄積の結果です。

「思い通りに思考が動かない。自分も、他人も」

それは、この子自身が、
思った事を思う通りにやってうまく行かなかった事、
他人も理解してくれないから、
自分が考えた事を否定的に扱われたことの記憶です。
当人には理解できない理不尽な抑圧の結果です。

「いつも舌打ちが聞こえる」

過去において、
散々、否定的な意味で、
自分の存在と言動を、
他人に舌打ちされ責められ否定された記憶が、
しみついているから。

「ドラマや映画を見ると自分が惨めに思える」

元気一杯で自己主張が強く、
夢が叶えられるようなドラマや映画は、
この子の人生とは真逆です。
自己主張が認められず理解されず、
夢も希望も踏みにじられてきた。
だからドラマや映画を見ると、
惨めな気分になるのです。

「自分が本心と裏腹の事を作って話している」

この子の人生そのものだったのでしょう。

発達障害でも、
感情も記憶も、
普通の人と全く同じです。

動物でさえも、
いじめられれば人間を憎む様になります。

不幸を舐めつくした人は、
人間不信になり、
自己否定し、
本心を隠し、
綺麗ごとだけを喋るようになります。

発達障害だからではない。

心ある人間だから、
傷付いたのです。
現実が辛かったから、
その記憶がそうなっているだけで、
この子の内的な世界はそうした、
わびしい悲しい物だった。

可哀想に。

可哀想な子。
可哀想なお母さん!
2017-05-09 火 11:33:03 | URL | motomasaong [編集]
motomasaongさんへ
こんばんは。
ナカリの辛い経験に心を寄せてくださり、ありがとうございます。

まだ20年そこそこの人生ですが、彼女自身振り返って、
「あんまりいいことが無かった」という言葉を繰り返します。
良かったこともたくさんあったはずなのに、
辛かったことの方が心に刷り込まれてフラッシュバックするので、
どうしても後ろ向き、消極的、悲観的になりがちです。

これは、
もともとの特性によるというよりも、環境による二次障がいが大きい、と、
残念ですが、私も思っています。

「何だか変な子」「あまり関わりたくない子」と避けられた経験や、
「甘えている」「わがまま」「上から目線」と決めつけられた経験は、
メタ認知がしっかりしているだけに、自信喪失、自己卑下に繋がっていると思います。

我が子の場合は、学校生活を上手くやり過ごすことが出来なかったけれど、
同じような経験をする後輩が少しでも減りますように、
社会の理解が深まりますように、と、願いながら、
その時々に、自分なりにできることをしてきました。

そして、娘から、
どうしてこうなっちゃったんだろう、と、嘆く言葉を聞くたびに、
過去を振り返っても変わらないから、先のことを考えようよ、と、
未来の希望を語るようにしています。

変えられるのは、自分と未来だけですものね。

出来るだけ、明るい方向を向いて、
人に対する信頼感を取り戻せるように、
良い人に囲まれる環境を選んで、
焦らずに、少しずつ、リハビリしていく毎日を…
と思っています。

精神的に追いつめられると、本当に病気を発症してしまうので、
極力、ストレスを避けて、無理せず、
それでも、立ち止まるのではなく、
少しずつでいいから新しいことにチャレンジ、
という姿勢を持ちながら、明るく生きていきたいです。

言い古された言葉ですが、
「涙の数だけ強くなれる、優しくなれる」と信じて。

逆転の発想で、
この子とともに生きる人生だったからこそ、
こんなにたくさんの人と巡り会うことが出来たし、
当たり前と見過ごしがちな幸せを見つけて噛み締めることが出来るんだ、
と思うと、
可哀想な存在ではなくて、有り難い存在だな、と、心から大切に思います。

糸賀先生の、
「この子らを世の光に」
という言葉を思い出します。

そういう社会の実現のために、
力を尽くしてくれている、たくさんの人たちがいること、
も、励ましになります。
ともに、頑張りたいです。

(なんか、決意表明みたいになってしまいました^^;)

2017-05-09 火 20:03:47 | URL | ナカリママ [編集]
>逆転の発想で、この子とともに生きる人生だったからこそ、こんなにたくさんの人と巡り会うことが出来たし、当たり前と見過ごしがちな幸せを見つけて噛み締めることが出来るんだ、 と思うと、可哀想な存在ではなくて、有り難い存在だな、と、心から大切に思います。

ナカリママさんのこのお言葉、私も本当に同感です!
2017-05-09 火 20:42:39 | URL | 鶏ささみ [編集]
少しずつ 少しずつでいいよね 前向きにかんがえられるように^^
おだやかに たおやかに^^
2017-05-09 火 20:44:39 | URL | K's [編集]
鶏ささみさんへ
同感!と言ってくださる方がいることに、より、力づけられます。
同じ、母の思いを分かち合えて嬉しいです。
ありがとうございました。

2017-05-09 火 21:23:28 | URL | ナカリママ [編集]
K'sさんへ
はい、少しずつ少しずつ、です。
焦ると、転ぶから(笑)

たおやかに、って、いいですね。
そして、柳のようにしなやかに。
ポキリと折れないように。

やさしく、やわらかく。

コメントありがとうございました。
2017-05-09 火 21:25:53 | URL | ナカリママ [編集]
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