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ナカリ母

Author:ナカリ母
「無事にね!」は下の子どもの口癖です。その本人のホームページとリンクしています。一般的には子育てを終えている年齢ですが、まだまだ当事者である子ども達から学ぶことばかりの毎日です。

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本人が他の人に伝えたいと思ったこと(中3時代)
14歳の時に、本人が「心の輪を広げる体験作文」に応募した作文です。
リンク先の本人のホームページから引用します。



心の傷



 私には、生まれつき脳の障がいがあります。それは、周りの人には大変分かりにく

い障がいです。なかなか理解してもらえないので、つらいです。

 私は、小学校1年からずっと支援学級に入っているので、これまで、いろいろな障

がいをもつ子たちと関わってきました。楽しい事もありましたが、傷ついた事もたく

さんありました。特に、自分自身の障がいについて分かってきた小学校高学年から、

つらい事が増えました。見た目で分かる障がいなら助けてもらえるのに…と、うらや

ましく思ったこともありました。

 私は、見た目で笑われたり、いやがられたりするのは、すごくイヤです。でも…何

か複雑な気持ちでした。見た目で障がいが分かる人は、理解して大事にしてもらっ

て、楽しそうに見えて、自分は分かってもらいにくくて、こんなに苦しい思いをして

いるのに…と。

 私は傷つきやすいので、ちょっとした事でも、すぐに心に傷ができるのです。今

は、対人恐怖になって、人がこわいです。安心な大人の人や安心な友達や、狭くて安

心できるファンタジーの世界の人々としか関われません。同年代の人としゃべるのは

こわいです。刺激があるし、傷つきます。今までのイヤな事を思い出してしまいま

す。でも相手はそんな事は忘れています。現実世界のやりとりがこわくて、疲れて、

自分の避難場所としてできた空想の世界…その世界は楽しくて気持ちいいけれど、そ

こに居過ぎるのも苦しくてつらいです。

 現実から逃げるのは、決して悪い事ではないし、自分に甘いわけでもありません。

誰だって逃げることはあります。だけど逃げ過ぎるのはダメです。逃げ過ぎてファン

タジーだけで生きるのは楽しい?…いいえ、つらいのです。心が空っぽになります。

だから、つらい現実にも、たまには行こうと思うのですが、現実と夢の両方をもつこ

とは、とても難しいです。こんな私の障がいは、本当に分かりにくいと思います。自

分でも…。

 私は最近、適応障がいをもつ男の子と友達になりました。その子は支援学級に入っ

ていなくて、私以上に周りの人に分かってもらいにくいと思います。不登校の子だっ

て、そうです。見た目で分からない障がいや心の傷について、周りがちょっとでも理

解してくれたら、ものすごくうれしいです。

 人には、誰かをいじめたい、自分と比べてバカにしたい、そういうイヤな気持ちが

あります。私にもあります。ない人はいないと思います。でも、その気持ちをコント

ロールする事が大切です。コントロールしているつもりが、つい傷つけてしまうとい

う失敗は誰にでもあります。お互いに許すことも大事です。でも、からかいにもほど

があります。それと、かわいそうと心の中で思うのは構わないけれど、言葉や視線な

ど、態度にあらわすのは良くないと思います。見ている人も傷つきます。

 私は、人を平気で傷つける人にはなりたくありません。体の傷は見えるけれど、心

の傷は見えません。虫メガネでも見えません。心の傷は、かんたんには直りません。

あせらないで、ゆっくり直していこうと思います。

 今まで、いやな事もありましたが良い事もありました。やっぱり好きな友達もいま

すし、支えてくれる先生やドクター、カウンセラーさんや親など大人の人もいます。

現実の人と全く関わっていないわけではありません。こわれやすい自分の心を優しく

見守りながら、避難場所としての空想の世界と現実世界とを、それなりに行き来して

いるので大丈夫、と思います…。

 これからも、絶望してめちゃくちゃしんどい、とか、青春してめちゃくちゃ楽し

い、とか、そういうのではなく、おだやかに過ごしていきたい、そして、こんな自分

の思いを、少しずつでも周りに伝えて、見えない障がいへの理解を広げられたら、と

思っています。



ナカリの作品 | 19:49:34 | コメント(2)
コメント
書いてあることが、まるで自分のことのようで泣けてきました。

ナカリさんもずいぶんキズついてきたんですよね。
今のナカリさんに必要なのは立ち向かう勇気より、逃げる勇気だと思います。
その場に本人がいたら、逃げる勇気があることを称賛してあげたいです。

今のナカリさんは、元々翔べないのに翔ぼうとしてキズつき、歩くこともできなくなったペンギンに見えます。

自分も翔べないペンギンだから、今は誰もいない氷原を歩いています。
ひとりだけど翔ぶ鳥を見て悲嘆にくれるよりはいいと思ってます。
2015-11-19 木 18:42:20 | URL | ponch [編集]
ponchさんへ
心の傷、の痛みを分かち合ってくださってありがとうございます。

「逃げる」ことは自分を守ること、無理して周りに合わせたり立ち向かったりしなくていい、ということは、カウンセラーさんからもアドバイスいただきました。
学校という場を離れた=逃げた、からこそ、今があると思います。

ペンギンのたとえ、胸に沁みました・・・
誰もいない氷原だと思っていたら、同じように歩いているペンギンに出会った!
という感じが、私の方にはあります、ponchさんと出会えてよかったです。
これからも、カッコよく歩いて行ってほしいなあ、と思います。
(娘は、孤高という言葉が大好きです)




2015-11-19 木 20:51:21 | URL | ナカリ母 [編集]
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