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Author:ナカリママ
「無事にね!」は下の子どもの口癖です。その本人のホームページとリンクしています。一般的には子育てを終えている年齢ですが、まだまだ当事者である子ども達から学ぶことばかりの毎日です。

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「ベイルートへようこそ」
先の記事に載せた「オランダへようこそ」を検索していて、
アメリカ東海岸在住のAkoさんのブログ Blessed with Twins で、
ちょうど2年前の2013年8月1日に
「(オランダではなくて)ベイルートへようこそ」という記事が書かれているのを発見。

リンク先から全文をひいて、翻訳にチャレンジしてみました。
Akoさんが主要部分を訳してくださっていたので、それを頼りに・・・。
きっと間違っているところがあると思いますが、思い切ってアップしてみます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

WELCOME TO BEIRUT  by  Susan F. Rzucidlo

ベイルートへようこそ

(Beginner's Guide to Autism)

(自閉症についての初心者向けガイド)

"I am often asked to describe the experience of raising a child with autism
-to try and help people who have not shared in that unique experience to understand it,
to imagine how it would feel.
It's like this.."

”自閉症をもつ子どもを育てる経験ってどんなのか説明して、ってよく頼まれるので、
そういうユニークな経験を持たない人が、それを理解し、それがどんなだか想像する手助けをしてみると、
こんな感じです。”




There you are, happy in your life, one or two little ones at your feet.

守るべき一人か二人の子どもが居て、幸せな人生を送っているあなた。

Life is complete and good.

人生は完璧で素晴らしい。

One of the children is a little different than the other but of course,
he's like your in-laws, and you did marry into the family.

子どものうちの一人が他の子とほんの少し違う・・・でも
結婚した彼のご両親に似てるといえば似てる、なんにしてもあなたはその家族に入ったんだし。

It can't be all that bad.

事態がそんなに悪いわけじゃない。

One day someone comes up from behind you and throws a black bag over your head.

ある日のこと、誰かが後ろから近づいてきて、あなたの頭に黒い袋をかぶせる。

They start kicking you in the stomach and trying to tear your heart out.

そいつらは、あなたのお腹を蹴飛ばし、あなたの心臓を引き裂こうとする。

You are terrified, kicking and screaming you struggle to get away
but there are too many of them, they overpower you and stuff you into a trunk of a car.

あなたはおびえ、暴れたり叫んだりして逃げ出そうとする、
でも敵がたくさん居すぎて、あなたは打ち負かされ車のトランクに詰め込まれる。

Bruised and dazed, you don't know where you are.

ぶつけられ、茫然として、自分がどこに居るのかも分からない。

What's going to happen to you? Will you live through this?

あなたにいったい何が起こってるの?この状況を切り抜けられるの?

This is the day you get the diagnosis. "YOUR CHILD HAS AUTISM"!

「あなたの子どもさんは自閉症です」と診断される日は、こんな感じ。




There you are in Beirut, dropped in the middle of a war.

あなたはベイルートに居る、戦争の真っただ中に放り込まれて。

You don't know the language and you don't know what is going on.

あなたは言葉も分からず、何が起こっているかも分からない。

Bombs are dropping "Life long diagnosis" and "Neurologically impaired".

「生涯続く診断です」「神経学的な障がいです」といった爆弾が投下される。

Bullets whiz by "refrigerator mother" " A good smack is all HE needs to straighten up".

「冷蔵庫マザー」「良くなるために必要な全ては愛のある平手打ち」という銃弾がビューっと風を切って飛んでくる。

Your adrenaline races as the clock ticks away your child's chances for "recovery".

時計の針がカチカチ進んで、あなたの子どもの「回復」の機会が遠ざかると、あなたのアドレナリンは激しく分泌される。

You sure as heck didn't sign up for this and want out NOW!

こんな契約にサインした覚えは絶対ないし、今すぐ!抜け出したい。

God has over estimated your abilities.

神様はあなたの能力を過大評価しちゃったのよ。




Unfortunately, there is no one to send your resignation to.

不幸なことに、あなたの辞職願を引き受けてくれる人は誰もいない。

You've done everything right in your life, well you tried, well, you weren't caught too often.

あなたは、人生、一生懸命よくやってきたけれど、あまり受け止めてもらえなかった。

Hey! you've never even heard of autism before.

ほら、あなただって、それまで自閉症のことを聞いたことさえなかったじゃない。

You look around and everything looks the same, but different.

あたりを見渡すと、何もかもが同じ、だけど違ってる。

Your family is the same, your child is the same, but now he has a label
and you have a case worker assigned to your family.

あなたの家族も子どもも変わらない、でも今や彼にはレッテルが貼られてる
そしてあなたの家族担当になったケースワーカーもいる。

She'll call you soon. You feel like a lab rat dropped into a maze.

彼女はすぐに電話してくるだろう。あなたは迷路に放り込まれたモルモットのように感じる。




Just as you start to get the first one figured out ( early intervention)
they drop you into a larger more complex one (school).

(早期介入で)最初の迷路を抜け出たと思ったら、
すぐにあなたは(学校という)もっとずっと複雑な迷路に放り込まれる。

Never to be out done, there is always the medical intervention maze.

抜け出せるということは決してない、医療的な介入という迷路が常にある。

That one is almost never completed.

完成されることはほぼない。





There is always some new "miracle" drug out there.

ここ以外の場所には、常に何かしらの新しい「奇跡的な」薬がある。

It helps some kids, will it help yours?

それは何人かの子どもの助けにはなる、あなたの子どもの助けにもなるだろうか?

You will find some if the greatest folks in the world are doing the same maze you are,
maybe on another level but a special-ed maze just the same.

世界でも最も優れた人々が、あなたと同じ迷路に放り込まれているとしたら、
ひょっとしたらレベルは違うかもしれないけど、それでもやっぱり特殊教育迷路に取り組んでいるとしたら、
そのうち薬も見つかるだろう。

Tapping into those folks is a great life line to help you get through the day.

それらの人々と交流を持つことは、あなたが日々を切り抜ける大きな助けになる。

This really sucks but hey, there are still good times to be had.

全くなんてことだろう、でもまだ良い時はある。

WARNING! You do develop and odd sense of humor.

警告!あなたはユーモアのセンスを伸ばし、度を越して(皮肉屋になって)しまう。

Every so often you get hit by a bullet or bomb not enough to kill you,
only enough to leave a gaping wound.

時折、あなたを殺すほどではないけど
大きく割れた傷を残すには十分な銃弾を受けることがある。

Your child regresses for no apparent reason, and it feels like a kick in the stomach.

はっきりした理由が分からないまま、あなたの子どもが退行する時には、お腹を蹴られたように感じる。

Some bully makes fun of your kid and your heart aches.

いじめっ子がいて、あなたの子どもをからかうと、心が痛む。

You're excluded from activities and functions because of your child and you cry.

あなたの子どもを理由に、何かの活動や行事から締め出されたら、涙を流す。

Your other children are embarrassed to be around your disabled child and you sigh.

あなたの別の子どもが、障がいのあるきょうだいと一緒にいて気まずい思いをしたら、ため息が出る。

You're insurance company refuses to provide therapies for "chronic, life long conditions"
and your blood pressure goes up.

保険会社が「一生涯、長く続く」症状に対するセラピーを提供することを拒んだときには
あなたの血圧が上がる。

Your arm aches from holding onto the phone with yet another bureaucrat or doctor or therapist
who holds the power to improve or destroy the quality of your child's life with the stroke of a pen.

一筆書くだけで、あなたの子どもの生活の質を改善することも破壊することも可能な力を持った
別の役人や医者やセラピストに電話して受話器を握りしめるとき、あなたの腕は痛む。

You're exhausted because your child doesn't sleep.

あなたは、子どもが眠らないということで、へとへとに疲れてしまう。




And yet, hope springs eternal.


それでも、希望は永遠に湧き出てくる。



Yes there is hope. There ARE new medications. There IS research going on.

そう、希望はある。新しい薬もある。研究は進んでいる。

There are interventions that help.

助けになる介入もある。

Thank God for all those who fought so hard before you came along.

あなたよりも先に経験して、必死に闘ってきた人たちに感謝を。

Your child will make progress.

あなたの子どもは成長するだろう。

When he speaks for the first time, maybe not until he is 8 yrs old, your heart will soar.

8歳までではないかもしれないけれど、彼が初めてしゃべった時には、あなたの心は高く舞い上がるだろう。

You will know that you have experienced a miracle and you will rejoice.

あなたは、奇跡を体験したと分かるだろうし、喜びに満たされるだろう。

The smallest improvement will look like a huge leap to you.

ほんの小さな進歩が、あなたには大きな跳躍のように思えるだろう。

You will marvel at typical development and realize how amazing it is.

あなたは定型発達それ自体にも驚くだろうし、それがどんなに驚嘆すべきことなのかを認識する。

You will know sorrow like few others and yet you will know joy above joy.

あなたと似た悲しみを知る人はほとんど居ないだろう、それでも喜びにまさる喜びを知るだろう。

You will meet dirty faced angels on playgrounds who are kind to your child without being told to be.

公園で、あなたの子どもに対して、そう言われたわけでもないのに親切に接する、汚れた顔の天使にも会うだろう。

There will be a few nurses and doctors who treat your child with respect
and who will show you concern and love like few others.

少数ではあっても、あなたの子どもに敬意をもって接し、
あなたを心配し、愛してくれる看護師や医者もいるだろう。

Knowing eyes will meet yours in restaurants and malls,
they'll understand, they are living through similar times.

レストランやショッピングモールで、分かっているよというまなざしに出会うこともあるだろう、
彼らは似た経験をしてきているから理解してくれるだろう

For those people you will be forever grateful.

そうした人たちに対して、あなたはずっと感謝し続けるだろう。

Don't get me wrong. This is war and its awful.

間違わないで。 これは戦争だし、おそろしいことだ。

There are no discharges and when you are gone someone else will have to fight in your place.

解放されるということはないし、あなたが居なくなったら誰かがあなたの代わりに闘わなくてはならない。





But, there are lulls in wars, times when the bullets aren't flying and bombs aren't dropping.

でも、銃弾が飛ばなくなり爆弾が落ちてこなくなる時、戦争の小康状態というのはある。

Flowers are seen and picked. Life long friendships are forged.

花々が見えるし、摘むこともできる。生涯にわたる友情も築かれる。

You share and odd kinship with people from all walks of life.

あらゆる職業や社会的地位の人々と近しい関係をもつ(良くも悪くも関係が広がる)。

Good times are had, and because we know how bad the bad times are, the good times are even better.

良い時もある、そして悪いときがどんなに悪いかを知っているから、良い時はずっと良いものに感じられる。

Life is good but your life in never normal again, but hey, what fun is normal.

人生は良いものだけど、あなたの人生が再び普通になることはない、それでも、ねえ、普通って何が面白い?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ふううう~!
続き物の記事になりましたが、これにて終了。
「オランダ」と比べると、Akoさんも書かれているように、随分厳しい内容ですが、
私も最後の一文に考えさせられるところが大きかったです。

長いあいだ、おつきあいくださってありがとうございました。





※ 第2版として書き直しました(8/4)








読んだ本・文章、見た映画・ドラマ、聴いた音楽 | 17:45:21 | コメント(6)
コメント
こんばんはー^^

英訳お疲れさまでしたー('ω')ノ

こんなに長い文を英訳するって大変だと思うのですが、
ママさん、早いし、凄いです☆☆☆

ママさんは、この『ベイルートへようこそ』を読んで、どのようにお感じになりましたか?

私は『オランダ~』とこの『ベイルート~』を読んで、言いたいことは同じだけれど、言葉を紡ぐ方の感じ方ひとつで変わってくるのだなぁと思いました。

ただ一つ、私が思うのは、いろいろな『障害』を呼ばれるものをもって生まれたお子さんのご家族、特にお母さん・お父さんは、『神様』が『この人たちなら大丈夫だ(*‘∀‘)v♪』と思ったからこそ任せた、お子さんと同じく『偉大なチャレンジャー』なんだろうなぁとそんな風に思います('ω')ノ
2015-08-01 土 23:53:01 | URL | 真知子 [編集]
こんにちは

 難解な専門用語を含む英文を的確に読みやすく翻訳され、凄いなあと思いました。翻訳に挑戦するパワーが最後の一文とつながり、おおいに考えさせられました。年齢も環境も違う私ですが、頑張らなければ、と力をいただきました。ありがとうございます。
2015-08-02 日 10:12:04 | URL | mikitaka08 [編集]
真知子さんへ
いつもコメントありがとうございます。
「ベイルート」を読んで、実は私自身、改めて日々戦争、という思いを強くしたところです。
一時的な小康状態はあっても、基本的に「戦場」にいるという感じ、は無くなりません。
おそらく一生この状況で、一日一日を切り抜けていくのだろうなあ~と。
でも、それはそれで良いところもあるし、
「オランダ」と同じで、
その場に行って見ないと見えないこと、分からなかったことがあるので、
「タラレバ」方向で考えることはしないようにしよう、と思います(^-^)


問題の英語!は、誤解してるところや意味の取り違えもあると思うので、
翻訳を仕事にしている友人たちに添削をお願いしるところです(どきどき…)。
ネット検索で全文訳が見つからなかったけど、どうしても全部読んでみたかったので自分で訳にチャレンジしてみて、
その内容に共感することが多かったこともあり、ぜひ、他の自閉っ子のママたちにも紹介したい、という思いでアップに踏み切りました。
ゆえに、不完全な状態で紹介してしまってたら訂正しないと、と、責任を感じています。
間違いを発見したら、おいおい直していきますので、とりあえず、ご容赦ください~


英語で「障がいをもつ人」のことを「チャレンジド」って言うと知った時に、
上手い表現だなと感心したのを思い出しました。
真知子さんが書いてくださったのを読んで、そうか、家族もそうなんだなあ、と思い、これからもチャレンジャーとして生きよう!と、力が湧きました。
ありがとうございました。


2015-08-02 日 17:19:11 | URL | ナカリママ [編集]
mikitaka08さんへ
身に余るお言葉、本当にありがとうございました。
「頑張らなければ」という思いで、私自身も、こんな年になって改めて「挑戦」を意識して、取り組み始めたばかりです。
実際には遅々とした歩みと自分の頭の老化に歯がゆき思いをしながらですが、
「公言」することで自分を追い込んで、引き続きがんばります~!

mikitaka08さんのブログで紹介されている多彩な音楽に、私も力をいただいています。
いつもありがとうございます。これからも楽しみに訪問させていただきます!



2015-08-02 日 17:27:14 | URL | ナカリママ [編集]
こんにちは
「オランダへようこそ」は他の方のブログで読みました。
ストレスの渦中にいた私は、
「ダウン症の親はオランダかも知れないけど、自閉症の親はアフガニスタンだ‼︎」と思いました。
今回の「ベイルートへようこそ」と同じですね。
私はまだまだ腹がくくれないというか、憂鬱になる日も少なくありません。
イタリアに行けないならどこにも行きたくなかった。
そう思ったところで何も変わらないことはわかっているのですが・・・
2015-08-03 月 11:20:34 | URL | ひまわり [編集]
ひまわりさんへ
コメントありがとうございます。

ひまわりさんのお気持ちでは「アフガニスタン!」という感じだったんですね。
ご覧になったかもしれませんが、もともとの発見記事でも
Akoさんが「オランダなんて生易しいものじゃないよ!」と思う人たちがいるのも納得、
・・・と書かれていました。
私自身も振り返って「戦場」という実感がとても分かる気がします。

ただ、近い実感を持つ人が一人でも二人でも側に居たら気持ちも違って・・・
戦友ってこんな感じかな、と、ありがたく思ったり。
そうやって少しでも共感できる方に伝われば、と、記事にしてみたので、
ひまわりさんの感想を教えていただいて、私はとても嬉しかったです。
重ねてありがとうございました。


2015-08-03 月 18:03:20 | URL | ナカリママ [編集]
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