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Author:ナカリママ
「無事にね!」は下の子どもの口癖です。その本人のホームページとリンクしています。一般的には子育てを終えている年齢ですが、まだまだ当事者である子ども達から学ぶことばかりの毎日です。

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有名なエッセイ 「オランダへようこそ」
「子どもが親を選んで産まれてきてくれた」という気持ちについて、
先に書いた記事 「ダウン症と自閉症…」 の続きです。
引き続き長い記事になりますこと、最初にごめんなさい



タイトルは、
ダウン症の子どもさんがいるエミリー・パール・キングスレーさんが
1987年にパンフレットの形で書かれた「オランダへようこそ」

この文章に初めて出会ったのは、
前回の記事に載せた「天国の特別な子ども」の全文 を知ったのと同じ頃でした。


以来、母子通園施設の同窓会で他のママたちと一緒に読んだり、
初めて参加された若いママさんに出会う度に紹介したり…。


10年以上前にパソコンで検索して出てきたサイトは二つ三つほどでしたが、
今回検索してみてびっくり
実にたくさんのブログやホームページで紹介されていて、
「フォアミセス」という大人向けコミック雑誌にも掲載されていたことも知りました。


その中で、私が昔見つけたサイト(2002年~)が今でもきちんと運営されていて、
ほとんど当時見たままのレイアウトで残っていたので、懐かしく、ご紹介します。

「絵カードのおうち」

上記サイト左側の「オランダへようこそ」をクリックすると全文が読めます(オリジナルレイアウトで)。

翻訳は管理人の「だりママ」さんご自身(ニュージーランド在住の自閉っ子母さん)がされたもので、
自閉症の場合は…という内容が「追記」として書かれていて、共感したので、
他のママたちに詩を紹介するときには、この記事をプリントしていました。


ほんとは原文を載せて自分で訳せたら一番いいんですが
検索したら他にもたくさんの翻訳が出ているので、
ここでは上記「だりママ」さんの訳と追記を転載させていただきます。

ーーーーーーーーーーーーーーー

「オランダへようこそ!」

------障害のある子供を育てるのって、どんな感じなの?と聞かれる時があります。
このユニークな経験の無い方々にちょっと想像してもらおうと思って書きました。-----

赤ちゃんが生まれるのを待っている時って、
一生に一度の豪華イタリア旅行を計画してるような気分。
たくさんのガイドブックを買い込んで、どんな事をしようかと計画で頭がいっぱい。
楽しくて、楽しみで、とても幸せな気分。

ちょっとした会話の本まで買っちゃって、イタリア語での挨拶も覚えようとしたりして♪
豪華ホテルってどんなかしら?
美味しい食事も楽しめそう。
どんな服を着ていこうかしら?
夢は膨らむばかりです。
周りの友達も一人ずつイタリア旅行の計画を立ててるわ。
情報交換して思いっきり楽しまなくちゃ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

数ヶ月が経って、ついに私たちの順番が来た♪
カバンにいっぱい荷物を詰めて飛行機に乗り込む。
計画も完璧。あとは現地に着くのを待つだけ。
飛行機がとうとう着陸態勢に入って、ドキドキする。

スチュワーデスのアナウンスが流れてくる。

「オランダへようこそ♪」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・???

(オランダですって??)
(オランダって、いったいどういうことよ??)
(私はイタリアへの旅にサインしたのよ??)
(イタリア旅行をずっとずっと夢見てきたのに!!)


でも、何かの手違いで飛行機はオランダに着いてしまった。
変更も出来ないらしい。
こうなったらオランダで過ごすしかないみたい・・・・。

大事な事は・・・。
飛行機は無人島でも、気持ちの悪いバイキンだらけの環境の悪い所に着いたわけでもないってこと。
ただ、「ちょっぴり違う場所」ってだけ。

サァ大変だ。
私は慌ててオランダの観光案内を買い込む。
計画していた時とは違った言葉も覚えなおして。
今まで会った事の無い人達の中に入って・・・。

ここは違う場所。
イタリアよりペースはゆっくりとしているようだわ・・・。
イタリアほど豪華な所でもないみたい・・・。
あんなに一生懸命に計画を立てたのに。
「一生に一度の豪華旅行」のはずだったのに・・・。

でもある日、ゆっくりと胸に空気を吸い込んだら・・・・。
素敵な風車が目に付いた。
綺麗なチューリップが目に付いた。
あら、レンブラントっていう素敵な絵を描く画家も居たのね。
ちょっとずつ、オランダを楽しめるようになってきた。

周りの人たちはイタリア旅行の話で盛り上がってる。
「あそこは素敵だったわねぇ」とか「あら、こんな場所もあったわよ?」とか。
みんなとても楽しんできたみたい。
みんなの話を聞きながら私は思う。

「そうよ。私もそこに行くはずだったのよ・・・・。」


「イタリアに行く」という夢が破れたショックと痛みは永久に消えないでしょう。

でも、「イタリアに行けなかった事」をいつまでもウジウジと考えていたら
オランダの素晴らしい風景や文化を楽しめなかったでしょう。

みんなとは違う土地だけど、
私はオランダを思い切り楽しんで、そして大好きになりました。

オランダへようこそ!


---追記---

何度読み返しても、「私もその場所へ行くはずだった」の所で涙目になってしまいます。

ところで、これが自閉症の子供だった場合、
「イタリアだと信じてたのに、実はオランダだった。」(゜ロ゜;)
とか
「え?イタリア?オランダ?一体どっちなのよ?」
とか
「ここはイタリアよね?オランダだって何度か言われたけど、私は信じないわ。だってこんなにイタリアぽい風景だもの!」
とか…
実は自分はオランダに居るっていう事を認識するまでに時間がかかりますね。
そしてさらに
オランダである事を認めるにも時間がかかっちゃいますね。

どのような障害であれ、それが分かった時の親のショックは同じだと思います。
どっちが大きいとか、苦しいとか、という意味ではなくて、
「オランダへようこそ」と親達が言えるようになるまでの過程がちょっとだけ違うかな、と感じたので
追記させていただきました。

ーーーーー(転載以上)ーーーーーーーーーーーー


読み返してみて、同じ「ようこそ」でも、
前回の、赤ちゃんに対する「ようこそ、この世界へ」という呼びかけのニュアンスとは違うなと感じました。

この呼びかけは、子どもたちを迎え入れる親に対してのもの。
そしてその趣旨としては
「天国の特別な子ども」で語られている様な「親としての使命(覚悟)の認識」に近い・・・

(自分たちを選んでやって来てくれた)子どもをどんな風に迎え入れることが出来るか、
その子とどんな人生を共に歩んでいくのか。
人それぞれ、情況によって受け止め方が違う詩だろうなあ、と改めて感じました。


そして今回検索していたら、もうお一人、
「カイパパ」さんとして有名な自閉っ子父さんのブログにも

「オランダのチューリップ」という記事

を発見!

ここで紹介されている、いろんな人の言葉の中で、

>せめて先に住んでいる者は
オランダにもっとたくさんのチューリップを植え続けなきゃなって思います。
自分たちのためだけにでなく。(あき母さん)


や、

>半分はみんなの子どものために
半分は自分の子どものために(明石洋子さん)


や、

>複雑な思いを、抱えながら、僕たちは歩いていく。
それでも、チューリップ、植えましょう! 赤、白、黄色♪
飛行機からも見えるくらいたくさん。(カイパパさん)


に、心を動かされました。

ひとつの詩から、いろいろな人の想いがいろいろな形で表現され、分かち合われ、
我が子だけでなく、たくさんの「子どもたち」のために、少しでも生きやすい世界にしていかなくちゃ…
そんな親の切ないほどの愛が伝わってきて、なんか改めてじ~ん





・・・で、その著者のエミリー・パール・キングスレーさん。


オランダへようこそ著者 xt53vwcw

今回の検索で、彼女が、
アメリカの子ども向けTV番組「セサミ・ストリート」でエミー賞を受賞した作家でもある!
と、初めて知りました。

>自身がダウン症の母親でもあるエミリー・パール・キングスレーは、
障害者への否定的な固定概念を変えるために長年、尽力してきました。
障害をもつ子供を取り上げた本やTVドラマの脚本もいくつか手がけました。
「セサミ・ストリート」にも障害をもつ物を登場させました。
自分の息子のエピソードも多くの場面で登場しています。
(ニュースソース: Television Writer to Discuss Diversity in “Sesame Street” )



とのことです。
これにも感激。
まだまだ知らないことばかりでした。



この年になってまた改めていろんな発見をさせてくれる我が子の存在を、
愛おしいと思い続けていられますように。




この記事、続きとして、「ベイルートへようこそ」の翻訳にチャレンジ、と思っています。
(まだ続くの?
少し手間取っていて、次の更新まで時間がかかるかも・・・すみません。






読んだ本・文章、見た映画・ドラマ、聴いた音楽 | 22:55:11 | コメント(4)
コメント
『オランダへようこそ!』
この文章は『認知症』になってしまった人&その家族にも通じるものがあると思います♪
例え方がすごくわかりやすいですね('ω')ノ♪

『セサミストリート』子供のころから頻繁に見るわけではないけれど、好きだなぁ(*'ω'*)♡
いろんな人種の人たちやエルモやクッキーモンスターやその他の子たちが、時々けんかしたりしながらも仲良くやっている姿がとても好きで楽しかった♪
それに子供向けの番組だから、英語の勉強にもなるんですよね♪

ママさん、英訳ガンバ!です(=゚ω゚)ノ
2015-07-31 金 01:31:19 | URL | 真知子 [編集]
掛け違えてしまったボタンほ仕方ないもんね
ならばそこで最善を尽くすことが楽しむことが大切なんですよね
2015-07-31 金 02:05:35 | URL | K's [編集]
真知子さんへ
いつもコメントありがとうございます!

オランダ~の文章自体は知ってたんですが、
10年以上たってから著者の方について詳しく知って、
なんか感慨深かったです(記事にしようと思わなかったら知らないままでした)。
それも、「生まれる前に決めてきた」の記事を読まなければ思い立たなかったので、
真知子さんのおかげです~改めて「縁」って深いもんやなあーと感じ入ってます。


老眼が進んで(><;)字を追っかけること自体、辛くなってきてますが、
英語頑張ろう、と決めた以上、公言して自分にプレッシャーかけようとしたので、
応援していただいて、エネルギーチャージされた感じです0(^-^)0
ガンバリマス!!

2015-07-31 金 10:17:04 | URL | ナカリママ [編集]
K'sさんへ
そうですよね!
以前の記事でも「失ったものを数えるな、残っているものを考えろ」
という「ワンピース」のセリフを書き写したけど、それに近い感じです。
渡辺和子さんの本 「置かれた場所で咲きなさい」 とかも・・・

>「最善を尽くす」&「楽しむ」
・・・ってとこがミソ、とも思いました!
人生、楽しまなくちゃ(^-^)ですね。



2015-07-31 金 10:32:57 | URL | ナカリママ [編集]
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