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Author:ナカリ母
「無事にね!」は下の子どもの口癖です。その本人のホームページとリンクしています。一般的には子育てを終えている年齢ですが、まだまだ当事者である子ども達から学ぶことばかりの毎日です。

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「レ・ミゼラブル」と「ああ無情」
ご訪問ありがとうございます。

昨夜はBSで、映画「レ・ミゼラブル」を放映していました。
地上波の「アニー」の方が、こどもの日らしいかな、と思いながら、
以前、借りて観たときの感動を思い出したくて、チャンネルを合わせました。




封切りは2012年・・・もう5年も前のことなんですね。
当時私は、「フランス革命」に、すっかりハマって?いて、
佐藤賢一氏の「小説フランス革命」の新刊が出る度、読みふけっていたのでした。

映画の解説は、リンク先のノラネコさんの記事を紹介することにして、

「レ・ミゼラブル」
(ノラネコさん、まだトラックバック慣れてなくて、こんな形で勝手に紹介させていただき、すみません)


原作の方の話・・・です。

当時、息子が黒岩涙香・訳の「巌窟王」を古本で読んでいて、私も読み返して感動し、
その延長で「噫無情」も読み返して、この感動をナカリと分かち合いたい、と、
自分が子どもの頃に親が買ってくれた、子ども向け名作文学を引っ張り出して、少しずつ音読していました。
(父が本好きだったので、孫にも読んでやるように、と、昔の本を実家から何冊か送ってくれていたのです。)

今も、子ども向けの新書が出ていますが、
昔のものは、すべてのページに挿絵があり、字も大きくて、ナカリと一緒に読むのには最適。
読み聞かせをしながら、こちらが泣いてしまう、という場面も何度かありました。

ああ無情 表紙 CIMG0780

裏表紙に、260円、とありますね。
ハードカバーのしっかりした装丁で、紙も黄ばんではいるものの、さほど劣化していなくて、
送ってくれた父に感謝でした。

目次です。
ああ無情 目次 CIMG0781

あの長い物語を、これだけコンパクトに詰め込んで、要所を外さない、というのはすごいことです。
最終章が「すべてをゆるして」となっているのに、胸が詰まります。
執拗なジャベル警部の追跡について、母が話してくれたのも思いだされ、懐かしいです。

最初にカラーの挿絵が数枚あって、登場人物紹介のページにも挿絵がついています。
ああ無情 登場人物 CIMG0782

視覚優位のナカリにとって、挿絵はとても興味深い、特に、人物!
一人でも読める状態だったのですが、私も読み返したくて、一緒に読み進んだのも、いい思い出です。
(感動、というところでは、ナカリを置いてきぼりにして自分が先走ったのも否めませんが・・・^^;)

お話の後に、解説がついていて、子ども向けにしては、かなり熱い文章が並んでいます。
ああ無情 解説 CIMG0783

解説の中で紹介されている、ユーゴーによる原作の序文です。

「法律や習俗によって、文明のただなかに人為的に地獄をつくりだし、
 神の定めた運命を人間社会の宿命によってかきみだす、
 社会的処罰というものが存在するかぎり―、
 この世紀の三つの問題、すなわちプロレタリア的境遇による人間の品位喪失、
 飢えによる女性の堕落、夜の闇を恐れて子供がやせほそること、
 この三つの問題が解決されぬかぎり―、
 いくつかの地方で社会的窒息がおこりうるかぎり―、
 いっそう広い見地に立って換言すれば、
 地上に無知と貧困というものの存するかぎり、
 本書のような性格の書物も無用ではありえないだろう」


私が生まれる100年くらい前に書かれた本。
現在から数えたら150年以上になりますね。
長い人類の歴史も、地球の歴史や宇宙の歴史から考えたら一瞬の出来事だけれど、
その中に、これほど凝縮された、書物という文化が存在し続けていることに心震える思いです。

「過ちは繰り返さない」と誓いながら、なかなか世界平和が実現しないことや、
飢えや貧困の問題が今の日本においても無視できない状況であることや、
広い視点から自分の周りを見返してみると、
日々の暮らしの平穏に対する感謝の気持ちが改めて湧いてきます。
そして、文学の力、を感じます。


「実利」ばかり重んじるのでなく、生活に潤いを与える文学や芸術を大事にできる社会であってほしい。
戦争が始まった時に、真っ先に戦場に送られた学徒たちの多くが、音楽や美術や文学を学んでいたことを、
忘れてはならない。

自分とは違うもの、を排除しない、共存の道を探る、地道な小さな努力が世の中を動かしていくと信じたい。

最後に、リンク先の「最果ての図書館」の記事を貼りつけておきます。
未知との対峙 -『自分とは違った人たちとどう向き合うか』ジグムント・バウマン
(ふむふむよだかさん、勝手に紹介すみません)


ペンは剣より強し!
「こどもの日」に感じたこと、第2弾でした。






読んだ本・文章、見た映画・ドラマ、聴いた音楽 | 14:55:09 | コメント(12)

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